【6月上旬公募開始】中小企業省力化投資補助金「カタログ型」と「一般型」の違いとは?

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【6月上旬公募開始】中小企業省力化投資補助金「カタログ型」と「一般型」の違いとは?
製造業向けの「一般型」活用法を徹底解説

「求人を出しても人が集まらない」「熟練の職人が退職し、現場が回らない…」
深刻な人手不足に悩む製造業(メーカー・町工場)の経営者様に朗報です。人手不足解消を直接的な目的とした新しい支援制度「中小企業省力化投資補助金」の公募が、いよいよ6月上旬から開始予定とされています。

この省力化投資補助金(および関連する省力化支援枠)には、大きく分けて「カタログから選ぶだけのカタログ型」と、自社専用のシステムや設備を構築する「一般型(オーダーメイド型)」の2つのアプローチが存在します。

本記事では、手軽な「カタログ型」との違いを明確にしつつ、特に製造業においてより抜本的な生産性向上をもたらす「一般型(オーダーメイド型)」にスポットを当てて、対象設備、補助額、そして「よくある失敗例」までをわかりやすく解説します。

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1. 中小企業省力化投資補助金における「カタログ型」と「一般型」の違い

省力化を支援する制度には、申請の仕組みや導入する設備によって大きく2つのタイプが存在します。自社がどちらに当てはまるかをまずは確認しましょう。

① カタログ型(手軽に汎用品を導入したい場合)

国が事前に審査・登録した「製品カタログ」の中から、自社に合った製品(清掃ロボットや汎用的な配膳ロボットなど)を選んで導入する方式です。事業計画書の作成負担が少なく、手軽に申請できるのがメリットですが、カタログにない自社専用の機械やカスタマイズは対象外となります。

② 一般型・オーダーメイド型(自社専用のラインやシステムを構築したい場合)

カタログには存在しない、「自社の工場・製品に合わせた専用の自動化ライン」や「特注の産業用ロボットシステム」をSIer(システムインテグレーター)と共同で構築する場合に利用します。審査のために綿密な事業計画書が必要となり難易度は上がりますが、製造業の現場において根本的な人手不足解消・生産性向上を実現できるため、非常に強力な支援となります。

2. 公式情報に基づく!「一般型」で対象となる製造業の設備・事例

一般型(オーダーメイド型)では、単なる機械の購入ではなく「システムの構築」が評価されます。公式の採択事例やガイドラインに基づく具体的な導入事例をご紹介します。

事例①:熟練工の技術をAIとロボットで代替するオーダーメイド設備

【課題】 特殊な形状の部品の溶接・研磨作業が熟練工の感覚に依存しており、高齢化と後継者不足が深刻。
【導入効果】 熟練工の動作をAIに学習させた「多関節ロボット+画像認識システム」をSIerに特注して構築。人にしかできなかった複雑な工程を自動化し、大幅な省力化と品質の均一化を実現しました。

事例②:複数工程を統合する「一貫自動生産ライン」の構築

【課題】 加工、洗浄、検査の各工程が分断されており、工程間の運搬や段取り替えに多くの人手と時間がかかっている。
【導入効果】 各加工機をコンベアや搬送ロボットで繋ぎ、全体を制御するIoTシステムを導入。素材の投入から検査までを無人で行う一貫生産ラインを構築し、夜間の無人稼働も可能にしました。

【参考ソース】公式のオーダーメイド型(省力化枠)事例

一般型(オーダーメイド枠)の公式の採択事例や要件については、経済産業省やものづくり補助金の公式サイト(省力化オーダーメイド枠)をご参照ください。
ものづくり補助金総合サイト(省力化枠等)

3. 一般型の補助額・補助率(最大数千万円の支援)

一般型(オーダーメイド型)は、システム構築を伴うため投資規模が大きくなりますが、その分、カタログ型よりも上限額が大きく設定されている(または「ものづくり補助金」などの大型枠を活用できる)のが特徴です。

【補助率の目安】 1/2 〜 2/3(※企業規模や賃上げ要件による)

【補助上限額の目安(従業員数による)】

  • 従業員数 5名以下: 750万円 〜 1,000万円程度
  • 従業員数 6〜20名: 1,500万円 〜 2,000万円程度
  • 従業員数 21名以上: 3,000万円 〜 最大8,000万円程度

※具体的な上限額は、応募する省力化投資支援の枠(ものづくり補助金 省力化枠など)の最新の公募要領によって変動します。

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4. 事務局が警告!一般型申請における「よくある失敗・不採択事例」

一般型(オーダーメイド型)は事業計画書の審査が非常に厳格です。公式の公募要領や審査員からの指摘でよく挙がる「致命的な失敗(不採択)事例」をご紹介します。

失敗例①:カタログにある「既製品の組み合わせ」に過ぎない

「カタログ品や汎用的な機械を単に並べただけ」の計画は、オーダーメイド(一般型)の要件を満たさないとして不採択になります。「自社の課題に合わせて、SIerと共に独自のシステム統合(制御連携など)を行っているか」が厳しく問われます。

失敗例②:省力化の効果(費用対効果)が数値化されていない

「ロボットを入れるので人が要らなくなります」という定性的な説明だけでは審査に通りません。「現在1工程あたり〇分・〇人でやっている作業が、ロボット導入により〇分・〇人になり、年間で〇〇時間の削減(投資回収年数〇年)になる」という、客観的かつ具体的な数値の証明(投資利益率の要件クリアなど)が不可欠です。

失敗例③:SIer(システムインテグレーター)との要件定義不足

オーダーメイド設備は、導入をサポートするSIer等との連携が必須です。見積書が大雑把すぎたり、システム構築の要件定義が曖昧だと、「計画の実現可能性が低い」と判断され不採択となります。

【参考ソース】公募要領・審査項目

オーダーメイド型の要件(システム構築の定義、投資利益率要件など)については、公式の「公募要領」に厳密に定められています。
ものづくり補助金(省力化枠等) 公募要領

5. 難易度の高い一般型こそ、行政書士に相談するメリット

カタログから選ぶだけの型とは異なり、一般型(オーダーメイド型)の申請は、SIerとの専門的な調整と、論理的で説得力のある事業計画書の作成が求められます。

  • 審査員に刺さる事業計画の作成: 専門用語ばかりになりがちなSIerの提案内容を、「労働生産性の向上」や「投資対効果」といった審査員が求める文脈に翻訳し、評価の高い計画書を作成します。
  • コンプライアンスの徹底: 複数の業者が関わるオーダーメイド設備では、見積書の不備や対象外経費の混入が起きがちです。法務の専門家が事前チェックすることで、不採択や返還リスクを防ぎます。
  • 採択後のアフターフォロー: カスタマイズ設備は納期遅れや仕様変更が起きやすく、その都度、事務局への報告が必要です。これらの煩雑な事務作業も継続して支援可能です。

NAKA行政書士事務所は、関西を中心とした製造現場を知り尽くした「製造業支援特化型」の行政書士です。御社が目指す専用ラインの構築が、一般型(オーダーメイド枠)で採択可能か、プロの視点でフラットにアドバイスいたします。「自社専用の自動化設備で、人手不足を根本から解決したい」とお考えの経営者様は、ぜひ一度当事務所へご相談ください。

補助金申請は時間との勝負です。最適な制度の選定から、
経営の右腕として伴走する「顧問契約」のご相談まで承ります。

6. この記事を書いた人(専門家プロフィール)

[行政書士 中田 大智]

NAKA行政書士事務所 代表 / 関西の製造業支援特化型・行政書士

関西を中心とした製造業(町工場・メーカー)の支援に特化した行政書士。不透明なコンサル業界や一部悪徳業者による違法な申請に一石を投じるべく、適法かつ「入金後まで徹底的に伴走する」補助金サポートを展開。事業計画書作成から、設備投資に伴う関連法規のチェック、工場新設・移転に伴う許認可手続きまで、製造業に不可欠な行政手続きをワンストップでサポートしています。「社長がモノづくりに専念できる環境をつくる」をモットーに、経営の右腕(法務顧問)として伴走します。

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